就活・転職活動で会社が紹介してくる社員の言葉を信用するな、という話

内容に広告・プロモーションを含みます

現在勤めている会社の採用活動のお手伝いで、先輩社員として就活生や転職活動中の若手社員と話す機会があります。

その時に採用担当から受けた指示の内容と、それを受けての私の振る舞いについて紹介します。

というのも、私自身は明確に実際は異なると思っていることを話すように指示を受けたから。
なんでそんなことが起こるのかも併せて解説します。

とはいえ、基本的に指示されていなければ素直に回答してくれると思うので
何でも疑ってかかれ、ってわけではないんですけどね。

どんな質問をするのが良いかも紹介します。
先輩社員の話す内容には、多少なりともバイアスがかかっていることがあるのですが、そんな社員でも生の声が聞ける質問はあります。

質問の内容を考えておけば、有益な時間にできますよ。

では、行きましょう。

目次

社員は生の声で話すけど、100%鵜呑みにするのはやめた方がいい

当社での働くイメージが湧くように、
社員を紹介しますので、気軽にお話してみてください!

みたいな感じで、採用担当から社員を紹介されることがあります。

紹介される社員は、(自分で言うのもなんですが)社内でそこそこ活躍していて感じのいい社員が選ばれます。
そりゃあ、その社員が会社の顔として就活生や転職活動中の人の前に出るので、雰囲気の良い人が選ばれるのは当然です。

そんな社員からは自社の良いところをそれとなく(人によっては露骨に)アピールされます。
何故かというと、採用担当から自社をアピールするように指示を受けているから。

私はこんな指示を受けています

具体的には、私は以下のような指示を受けて、就活生と面談に臨んでいます。

会社から受けた指示の内容

  • 会社のマイナスポイントをいうな(ガンガンアピールしろ)
  • 自虐発言はするな
  • 社員の育成制度が充実していると言え
  • 部活動が盛んで社員間のコミュニケーションが充実していると言え

この中で、部活が盛んでコミュニケーションが活発っていうのはうちの会社では明確にダウトです。

コロナ渦になる前の時点で、3カ月に1度くらい活動する部活動が1つあるだけでしたから。
就活、転職用のメディアに貼ってる部活動の様子を撮った写真も5年以上前のですし。

入社してから7年以上経過しており、部活動やイベント事に積極的に参加していた時期もありましたが、半分以上の同じ部の社員とまともに会話した記憶がありません。

他にも社員の育成制度については、嘘ではないけど他社と比較した時に充実しているということはありません。
中途入社の社員には研修制度が実態として存在していないので、全く優しくないですが。

どうしてそんなことをするのか

結論から言うと、採用担当の評価基準が「〇人採用すること」になっているからです。

はっきり確認していませんが、「今年は〇人採用できました。」とか採用担当から共有されるので、おそらくそうでしょう。

個人的には会社のカラーに合っていない人を採用しても良いことはないと思います。
すぐに転職するか、社内でも戦力にならないことが多いのは容易に想像できますよね。
会社にとっても就活する人にとっても良くないと思うのですが。。。

それでも、社内の要職についている人がGOサインを出すと通ってしまうのが組織というもの。

私自身、指示された内容についてはその通りに話すようにしています。
組織に所属する以上、指示は聞かないといけないですし、採用の支援は本来の業務ではないので、自分から意見するのは余計に時間を取られてしまうので。

どんな質問をすれば本音を聞けるか

面談に参加する社員の話が、100%本音で話してないことがわかりましたよね。

ですが、もちろん嘘しか言わないわけではありません。

そこで、どんな質問をすれば社員の本音を引き出せるのか、おすすめの質問を紹介します。

具体的には「その人の業務内容について聞く」「その人の休日の過ごし方について聞く」「その人の自己投資について聞く」です。

会社についてではなく、「人」にフォーカスをあてて質問するのが良いです。
そうすることで、その社員の本音を引き出すことができ、その会社の実態が見えてきます。

①その人の業務内容について聞く

その人の普段の業務内容について、どんなことをしているか聞いてみましょう。
なるべく掘り下げて細かく聞いてみるのがコツです。

  • 普段どういった業務を行っているか
  • 使用しているプログラミング言語、フレームワーク
  • その業務にやりがいや学べるところはあるか
  • 自分以外の自社のプロジェクトメンバーはどういった業務を行っているか
  • 在宅勤務・出社して作業している割合

面談している社員がSIerなら、どういった業種の案件が多いか聞いてみると働くイメージが湧きやすくなりますね。

また、その社員が自社パッケージの開発をしている場合は、そのパッケージ開発においてどういった業務があるか聞いてみるのも良いでしょう。
顧客との折衝、機能設計、実装など、様々な業務があります。
そのうちどういった業務を担当しているか聞いてみてください。
大企業であればいずれかの業務に注力するケースが多いですし、ベンチャーなら複数の業務を並行して担当することが多いです。
後者の方が大変ですが、多くの経験値を積むことができますよね。

②その人の休日の過ごし方について聞く

休日の過ごし方についても聞いてみましょう。

すんなり「社員と遊んでます。」といった返事を貰えれば、社員間のコミュニケーションが活発であることを想像できます。

「寝てることが多い。」みたいな回答があれば、少なくとも直近は残業が多く高稼働であることが何となくわかります。
続けて、直近は忙しいんですか?みたいに掘り下げて質問していけば、より具体的なイメージができるでしょう。

「趣味に時間を使っています。」という返事なら、続けて趣味にどのくらいの時間を使っているか、平日どのくらい自分の自由にできる時間があるか続けて質問してみてください。
あなたが自分の時間をはっきり確保したいと考えているなら、参考になりますね。

③その人の自己投資について聞く

どのくらい自己投資に時間やお金をかけているか聞いてみましょう。

おそらく会社説明会などで、その会社の研修制度や資格取得支援について説明はあるかと思います。
が、制度があることの説明はありますが、制度がどのくらい使われているかの説明はあまりないでしょう。
どのくらい制度利用しているか話を聞くことで、実態として制度が利用されているか確認できます。

はっきりしない回答が返ってきた場合は、自分ではあまり使っていない or 実態としてあまり使われていない、ということでしょう。

また、個人で勉強会やワークショップにどのくらい参加しているか聞くことも参考になります。
個人の話なのであくまで参考情報ですが、会社の風土が見えるので聞いてみるのがおすすめです。

相対的にホワイトかブラックかは口コミを見よう

個別の会社の口コミを調べるのはOpenWorkがおすすめです。

OpenWork(Vorkers):https://vorkers.com/

既に働いている方は自分の務めている会社の口コミを登録しないといけません。
その分実際にその会社で働いた(もしくは働いている)人の信頼度の高い情報が集まっているので、参考になります。

基本的に、転職した人や、転職を考えている人の情報が集約されるため、ネガティブな情報が集まりやすい印象はありますが、口コミを見ている印象では良いところもちゃんと書いている方が多くて参考になります。

学生の方でも、このサービスを知らなかった人は登録だけでもしておいて損はないですよ。

まとめ

以上、会社から紹介された社員の話を100%鵜呑みにしちゃだめだよ!という話でした。

この記事を書こうと思った理由は就活、転職活動中の方に不幸になってほしくないと考えたからです。

別に勤めている会社を非難したいわけではありません。
うちの採用部に対して思うところはありますが、そもそもKPIが採用人数になっていそうなので、悪いのはKPIを設定した人間で、採用担当者ではないと思っています。
私含めみんな何となくスルーしてしまっているので、みんな悪いですね(´・ω・`)

ただ、それに巻き込まれてミスマッチな会社に入社するのは個人はもちろん、会社にとってもマイナスです。
会社も採用コストだったり教育コストがかかるので。

この手の末端の人が割を食う話はそこら中に転がっているので、準備と情報感度を上げて回避していきましょう!

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正直、以前はエージェント否定派だったんですが、今回の転職活動を通してエージェントは使用した方がいいとはっきり思うようになりました。

エージェントは転職活動について有効な知識、ノウハウを持っています。
加えて、求人を出している企業とも関係構築されていることがあるため、採用担当者にエージェントから自分を推してもらうことで、選考通過率も高まります。

アクションを起こすことが大事!ブログ内でも説明していますが、エージェントについてはどこがいいか調べるよりもまず登録した方が良いです。

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この記事を書いた人

30代。
元営業職で拠点責任者を務めた後、エンジニアにジョブチェンジして現在プロジェクトリーダー
ちょっと(だいぶ)ふっくら。
嫁さん大好き。
貯金を頑張りたい。

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