この記事では、「システム開発ってマジしんどいですとてもやりがいがあります(´・ω・`)」ということを紹介しています。
2021/2/28の夜のニュースでこんなのが流れていました。
みずほ銀行、ATM障害 復旧めど立たず「取り込まれたカードや通帳は後日返却」
そんなことが起こってたんですね。
午後7時台に発生して、午後9時時点で復旧はしていないようです。
追記:翌日に手作業でATMの再起動をして回って復旧したそうです。むっちゃ人力w
みずほ銀行のATMを含むシステムは、この本でも語られていますが4000億円強というすんごいお金が突っ込まれた結果、何とか完成までこぎつけることができたシステムの一部です。
ちなみにこの4000億円強という金額は、東京スカイツリー7本分とのこと。
スカイツリーって「本」で数えるの?
19年間、数千人が関わってこのシステムが完成したそうです。
基本的に本の内容はITに携わっている方が「わかるー!」ってなるものです。
納期ありきで、無理なスケジュールを計画。
いろんな開発会社が関わった結果、足並みがそろわず、設計のやり直しが頻発。
やっとシステムが稼働したが、すぐ大規模な不具合が発生。多くのエンジニアが関わったせいでプログラムがぐちゃぐちゃだったり、機能間の連携テストが不十分だったり。。。
みたいな。書いてるだけで苦しくなります笑
普段ITに関わっていない方でも読み物として面白いものになっています。
例えが微妙かもしれませんが、「シン・ゴジラ」に近いかも。
こんな感じで、いろんな人間が関わったシステム開発の難しさがちょっとだけわかった気持ちになれます。
大規模システム開発は大変
一応、IT業界も二重派遣は禁止なのですが、
実態はみずほ銀行が親請けに発注して、親請けは孫請けに一部を発注して、孫請けはひ孫請けからエンジニアを派遣してもらって。。。
みたいなことがちょっと前までは横行していました。
最近は減ってはいるはずですが、まだなくなってはいないでしょう。
下の方にいくにつれ、エンジニアの扱いがひどくなりやすいので、業界的にそういうのは減らそうって努力をしています
下の方は「IT土方」なんて呼ばれたりもしますしねw
この手の案件では、特に商流が下の方の契約は各エンジニアの単価が決まっています。
エンジニアの能力や実績に応じて、月額50万円くらい~200万円と結構差がつくのですが、
私が営業していたころ(2015年前後)は、孫請けはひ孫請けから提案された50万円のエンジニアを、60万で親請けに提案する、みたいな感じでピンハネしているところが多かったです。
契約の仕方も、二重派遣にならないように間の契約は行わず、紹介料と称した費用をいただいたりして。
このマージンを取るやり方、さすがに健全じゃないやろ
と思っていたのは私だけじゃないはず。
完璧なシステムなんてない
大規模なシステム程、完璧からは遠くなっていきます。
人が作っているものなのでミスはあります。
建築の欠陥工事と同じようなもので、意図せずプログラムに不具合が混入することもあれば、システムを稼働させてから初めて気づけるようなものもあります。
なにが言いたいかというと、
多分また大規模障害起こるよ?
ってことです。
逆に言えば、それだけ大規模なシステムを作ることは大変難しい分、とてもやりがいがある、ということです。
当事者意識をもって取り組めると、楽しいですよ。
フリーランスではこの手の大規模案件に関わる機会は会社員よりも少ないと思いますので、会社員として仕事するモチベーションの一つになりますね。
追記:
この後も障害を頻発してしまい、総務省に呼び出し食らう事態になりましたね(;´∀`)
やっぱり一度バグが出ると、システム開発に携わる者の感覚的に一度バグをつぶしても「もう完全に大丈夫!」って言いきるのは難しいと思います。
金融系のシステムってテストがほんっとに細かくて、開発者からすると大変なんですけど、それでもバグが出てしまう(´・ω・`)
システム開発って難しいです( 一一)