この記事は、私の転職活動の記録を残しつつ、これから転職活動をする方の参考になる情報をまとめる転職活動記です。
これまでの記事で、以下についてまとめてきました。
- 転職活動を始める理由と、軸として決めていること
- エージェントとの初回面談とそれに向けての準備、エージェントの良し悪し
- 応募書類(職務経歴書)作成のコツ
- 面接準備・面接当日に意識すること
今回は内定後に行ったことについて。
転職希望の会社から内定を貰えれば、転職活動はほぼ終了です。
あとは、現職との選択肢の検討や現職の退職調整です。
転職活動時の状況次第でどちらも不要の場合もありますが、
私は今回の転職活動ではどちらも経験したので、それぞれどんなことがあったか紹介します。
ちなみに、自分の場合は内定をもらった時点ではあまりその会社に転職する気はありませんでした。
今回の転職活動を始めた際に決めた基準として、年収は落とさない、ということを決めていて、
その条件に合っていることを確認したうえで、現職と比較検討して、最終的に転職することに決めた、という感じです。
本来は面接前には志望度合いを明確にしておいた方が良いかもしれないですが笑
年俸の提示などは内定のタイミングなので、いずれにしろここで最終的にどうするか検討することになります。
トピックはこちら。
- 選択肢の検討
- どんな選択肢があるか書き出す
- それぞれの選択肢について一覧表に良し悪しを書き出す
- 近しい人に相談して自分の希望を整理する
- エージェントから条件交渉を切り出された時どうする?
- 内定を承諾する旨をエージェントを通して転職先企業へ連絡
- 入社時期については保留して、退職調整を始める
- 退職調整
- こじつけでもいいのでその時期に退職して問題ない理由を作っておく
- 退職代行はなるべく使わず自分で調整した方が良い
- 明確な理由がある場合は退職代行を使う
就職活動と同様、内定をもらったらそれを受けるかどうか検討することになります。
複数の企業から内定をもらって検討することも、現職と比較検討する場合もあるかと思います。
私はこの記事で紹介する方法で比較検討しました。
あなたが企業の比較検討をする際にヒントになればうれしいです。
そして、転職が決まった後に行うのは退職交渉です。
現職の会社とどんなやり取りが発生するかを紹介します。
また、退職代行の利用については個人的な考えがあるので参考にどうぞ。
それでは行きましょう。
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正直、以前はエージェント否定派だったんですが、今回の転職活動を通してエージェントは使用した方がいいとはっきり思うようになりました。
エージェントは転職活動について有効な知識、ノウハウを持っています。
加えて、求人を出している企業とも関係構築されていることがあるため、採用担当者にエージェントから自分を推してもらうことで、選考通過率も高まります。
アクションを起こすことが大事!ブログ内でも説明していますが、エージェントについてはどこがいいか調べるよりもまず登録した方が良いです。
現在の自分の属性
- 35歳
- 開発職7年目(現在上場企業のプロジェクトリーダー)
- 営業職5年経験(最終的に営業拠点責任者)
- 開発でも営業でも派遣・受託開発・パッケージ製品導入など
様々な案件の経験あり
PLとしては現在3案件目の上流工程中です。
(追記:転職活動の結果、退職が決まったので、途中で抜けることになりました)
キャリアパスとしては、エキスパートではなくジェネラリストで、広く浅く様々な分野の知識、経験があります。
ウォーターフォール型の案件の一通りのフェーズはもちろん経験していますし、サーバ構築やDBのパフォーマンスチューニングも大枠は理解しており、自分でできます。
現職では、プロジェクトマネジメントをしつつ自ら実装することも求められるのですが、実装力はそれほど自信がありません。
プログラマとしての能力は中の下〜中の中くらいです。
1つ目の案件が2年近くやっていたので、案件数の割には歴は長め。
営業としては結構ブランクがありますが、やれないことはないと思っています。
個人的にはPM、コンサル志向なのですが、選択肢としてなくはない、みたいな感じです。
選択肢の検討
どんな選択肢があるか書き出す
書き出すまでもないかもしれませんが、もう一度自分にどんな選択肢があるか整理しましょう。
- 内定をもらった会社Aに転職
- 内定をもらった会社Bに転職
- 現職で継続
内定を受けない=現職で仕事を続ける、なので選択肢としては概ねこのあたりになります。
私の場合は内定をもらった会社A以外に、同時期に選考が進んでいる会社がなかったので現職を続けるかの2択でした。
それぞれの選択肢について一覧表に良し悪しを書き出す
どんな選択肢があるか整理したら、それぞれの良し悪しをまとめます。
手間ですが、あとから後悔することのないよう今のうちに整理しておくのがおすすめです。
私の場合はこんな感じでした。
この他にも、自分で気にしている事項があれば書き出してみましょう。
現職 | 内定をもらったA社 | |
---|---|---|
年収 | 500万くらい | 600万くらい |
勤務形態 | 基本的に在宅勤務 | 在宅勤務と出勤が半々 |
見込残業時間 | 25h | 45h(出勤時間を加味すると+20h程度を加味) |
1時間あたりの給与 | 残業時間や勤務時間を加味すると現職の方がよい | |
仕事の魅力を感じている度 | 50 | 60(やりがいを感じる) |
職場の雰囲気 | 大人しい、互いにあまり干渉しない | 賑やかそう、チームワークが良さそう |
事業の将来性 | 手堅い | 期待値が高そう |
モチベ | 正直、今の案件についてはない | 未知数、やってみないとわからない |
こうやって整理すると現職の良さがわかってきました。
現職は額面上の給与こそ低いものの、残業時間は低めで、フルリモートのため自分の自由な時間を多く確保できることが魅力です。
ただ、ニガテな上司と一緒の案件がまだ続くことと、給与面でも能力面でも成長が見込みにくい環境になっている点がネックです。
内定をもらったA社は額面上の年収は高く、決算資料などの情報から事業の成長率が高く、将来性は感じます。
一方で、フルリモートでなかったり見込残業時間が多いことから、自分の自由な時間が減る可能性が高いです。
こんな感じで整理が進みやすくなるので、表に書き出すのはおすすめです。
近しい人に相談して自分の希望を整理する
一覧表の作成と併せておすすめなのが、家族や恋人に自分の考えを整理して相談してみることです。
転職は家族や恋人にも無関係ではないので、一度整理したうえで周りの人がどう考えているか聞いてみた方が良いです。
自分の考えていなかった観点でのアドバイスももらえるかもしれません。
整理した内容を話すことで、自分の思考を整理することもできます。
必要というわけではありませんが、やっておくことをお勧めします。
私自身、内定をもらった後、妻に相談を持ち掛けて自分の考えを聞いてもらいました。
額面の収入アップと、業務内容と将来性に魅力を感じて転職に気持ちが傾いていること。
ウマが合わない上司との案件がまだ続くので、現職を続けることは無理ではないがモチベは低いこと。
転職した場合は残業時間が増えるため、家族の時間は減りそう等々。
といったこと話して、「健康に気をつけてくれれば転職していいよ」と背中を押してくれたので、最終的に転職の意思が固まりました。
エージェントから条件交渉を切り出された時どうする?
エージェントから条件交渉を切り出された場合、簡単に返事をしない方が良いです。
私が転職先の会社から内定をもらってどうするか検討している間に、エージェントからこんなことを言われました。
何が内定受諾のネックになっていますか?
収入面であれば、いくらなら内定受諾しますか?
特に上記の話を持ち掛けられたこと自体にネガティブな感情はなかったですが、
エージェントと自分の利害が一致していないかもと感じました。
どういうことかというと、エージェントは私が内定を受諾することで、転職先の企業から紹介報酬をもらうことが目的です。
それに対して、私たち転職者は転職活動に成功して、より良い職場環境で仕事をすることが目的です。
つまり、転職者は転職が決まることが必ずしもゴールではないってこと。
例えばエージェントが年収の交渉をすることによって転職者の年収とエージェントが受け取る報酬額は増えるかもしれません。
でも、転職者が転職先で求められる仕事のハードルは上がる可能性があるんです。
難しい仕事を振ってもらえるんならやりがいがあっていいじゃん!
と思う方もいるかもしれませんが、意図せずそういったことが起こりえる可能性は知ったうえで、条件交渉に応じるようにしましょう。
ちなみに、私の場合は以下のように回答しました。
私はより良い職場環境で仕事をすることを重視しているので、条件交渉は不要です。提示いただいた条件で検討します。
これが正解だというわけではありませんが、こういった考え方もあるよ、ということは知っておいても良いと思います。
内定を承諾する旨をエージェントを通して転職先企業へ連絡
転職の意思が固まったら、エージェントにその旨を連絡します。
その後は転職先の企業の担当者から手続きについての連絡があるので、転職の準備を進めていきましょう。
ちなみに、転職しないという判断になった場合は同様にエージェントに連絡して、その会社についてはこれで終了です。
エージェントの方がその後の活動についてフォローしてくれます。
入社時期については保留して、退職調整を始める
入社時期については、退職調整の結果を受けて回答するようにしましょう。
マナーとして、なるべく早めに回答した方が良いです。
意識して退職調整を始めましょう。
とはいえ、調整がすんなり進むかどうかは状況次第なので、調整が難航しそうな場合は早めに転職先に連絡するようにしましょう。
注意:現職に残る選択肢を残したい場合は内定受諾の前に上司に相談を
一つ大事な注意なのですが、この記事の手順で進めると現職から何かしらの改善案が提示された場合に、やっぱり現職を続ける、と言った選択肢を取りにくいです。
少しでも現職に残る選択肢を残して調整を進めるのであれば、会社から内定をもらってからそれを受けるかどうかの回答をする間に上司に相談した方が良いです。
一度内定受諾の連絡をした後にやっぱりやめます、というのは誠意がありません。
社会人のマナー的な話なので、気をつけましょう。
打算的な話をすると、そういった情報がどこにわかるかわかりませんし。
退職調整
退職調整を始めるのは転職を決めてからにしましょう。
入社について転職先と合意を得てから退職調整を始めないと、下手すると無職になる可能性もゼロではありません。
段取り良くいきましょう。
こじつけでもいいのでその時期に退職して問題ない理由を作っておく
退職調整を始めるにあたり、自分の希望する退職時期は明確にしておきましょう。
付随して、その退職時期が現実的である根拠を用意しておいた方がスムーズに進みやすいです。
ある程度見通しが立つなら、転職先の会社と目星を立てておくのもありでしょう。
現職の上司や部長との面談の際に退職理由と合わせて退職時期について質問されます。
その時に明確に答えられると調整が進めやすいのでおすすめです。
上司に退職希望の旨を伝える
まずは上司に、退職を希望する旨を伝えましょう。
在宅勤務中であればskypeなどで時間をもらって、口頭で伝えた方が良いです。
この時に退職の理由を聞かれることもあるので準備しておきましょう。
ちなみに、私の場合は、苦手にしている上司がその相手だったので、
転職活動を始めたきっかけはあなたです
とはっきり伝えましたw
退職時期の希望についてもはっきり伝えて、手続きが進んでいきます。
転職先への入社時期については、転職先からなるべく早く回答してほしいと言われる可能性が高いです。
現職の退職タイミングの調整が少しでも時間がかかりそうになった場合は、なるべく早めにエージェントにアラートを上げるようにしましょう。
会社からの引き留め
退職の意思を伝えると、会社から引き留めの意思があれば職場環境の改善などを提案される場合があります。
注意として記載していますが、条件次第で検討の余地がある場合は調整の進め方に気を付けて下さい。
考えずに進めると面倒なことになる可能性があります。
よっぽどのことがなければ退職の意思が固い場合は、この記事に記載した手順で問題ありません。
そして、「よっぽどのこと」というのはまず起こりません。
私の場合は、アサインする案件の変更や、給与の若干の増額を提案されました。
でも、転職活動のきっかけこそ上司でしたが、ちゃんと比較検討した結果で転職する判断に至ったので、多少の条件改善では検討の余地はありませんでした。
退職時期を確定、転職先への入社時期の連絡
現職との調整が進み、退職時期を確定したら、エージェント、もしくは転職先の担当者に連絡します。
これで手続きが進んでいきます。
ここまで行けば調整事は終了です。
お疲れさまでした!
退職代行はなるべく使わず自分で調整した方がよい
現職との退職の調整は基本的に自分でやった方が良いです。
なぜなら、定常の業務ではあまり行わない、調整事を経験できるから。
IT業界ではプロジェクトメンバーとして活動する際に、「自分の意図を適切に伝える能力」「相手の意図を正確に理解する能力」が要求される機会が多いです。
いわゆる「コミュニケーション能力」という単語で一括りにされることが多いですが、意外とこれが重要視されます。
面倒に思う方もいると思いますが、退職調整は普段はあまりしない類の調整事をする機会になるので、自分でやった方がいい経験になります。
一つ事例を紹介します。
実際に身近にあった話なのですが、人の話を全く聞かない、周りの印象が悪い新卒社員がいました。
その社員は「定時上がりできるって聞いたので入社しました!」と全社員が集まった場で自己紹介するような、空気を読まない人で、結局入社後1年も経たずにすぐに退職代行を使って辞めていきました。
そういう人ほど退職代行は使わずにコミュニケーションの練習と捉えたほうが良いと思うんです。
気が乗らないとは思いますが、よっぽど会社との関係が険悪でなければ、自分で調整してみる方がおすすめです。
明確な理由がある場合は退職代行を使う
退職代行は使わない方がいい、と書きましたが、これは「まともな会社」から退職する場合です。
退職する権利は社員であれば誰でも持っているものですが、
その意思を伝えても取り合ってもらえない場合や、そもそも現職とのコミュニケーションがとりにくい等、
会社自体、もしくは上司が信用できない、いわゆるブラック企業やブラックな職場から抜け出すためには迷わず退職代行を使ってください。
以下に退職代行業者をピックアップしておきます。
費用感など確認してみてください。
退職代行業者をピックアップ
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まとめ
今回は、内定後に行うことについてまとめました。
これで一通りの転職活動の流れを紹介できました。
次は、今回の転職活動の総括として、全体を通して気づいたこと、これから転職活動をする方向けに知っておいてほしいことをまとめます。