途中参画した案件がむっちゃ燃えてる!
上司のパワハラがひどい!
これまで複数のシステム開発案件に携わった方は、一度はク〇案件と言えるひどいものに遭遇したことがあるのではないでしょうか?
私は新卒で入社して研修終了後、最初に参画した案件が絵に描いたような炎上案件でした。
どんな案件にアサインするか、エンジニア自身はコントロールできない場合が多いので、案件ガチャなんて呼ばれていますよね。
そんな案件ガチャをハズしてひどい案件にアサインしてしまったらどうするか、解説します。
結論としては、社内で別案件に移動、もしくは転職して早くその案件を離れるべきです。
人間関係など、その会社に残りたい理由がなければ、転職を検討しましょう。
- 開発職7年目(現在上場企業のプロジェクトリーダー)
- 営業職5年経験(最終的に営業拠点責任者)
- 開発でも営業でも派遣・受託開発・パッケージ製品導入など
様々な案件の経験あり - ちなみに写真は嫁さん
記事書いてる人はもっとぽっちゃりしてる
案件ガチャを外したら
案件ガチャに外れて、厳しい状況に陥ってしまった場合、行動を起こしましょう。
もちろん、プロジェクトが終了するまで耐える選択肢もあります。
ただ、いずれの対応をとってもプロジェクトを抜けるまでには時間がかかるので、判断は早めにしましょう。
本当にしんどくなって身動きが取れなくなってからでは遅いです。
プロジェクトをマネジメントする側の人間からすると、途中でプロジェクトを抜けられたりするのは正直厳しいです。
が、体調やメンタルが本当に厳しい時は自分を優先して大丈夫です。
これは私の持論ですが、一度体調やメンタルを崩してしまうと実際に周りにどう思われているかに関わらず、周囲の目が気になってしまい、社内に居づらくなる悪循環に陥ります。
会社に勤めること自体、究極的には自分が稼ぐためなので、優先順位を間違えないようにしましょう。
この記事の下の方で言及していますが、
産業医に罹って休職するのはおすすめしません。
その前に行動を起こした方がいいです。
人生の難易度が上がります。
(10段階の0.5くらい上がるイメージです)
転職する
手っ取り早く働く環境を変えるためには転職を考えましょう。
以下の場合は、その企業に残ってもいいことはないので、転職に舵を切るべきです。
- アサインしているプロジェクトのみでなく、会社自体を信用できない
- 所属企業の別案件についても、同僚に話を聞くとひどい状況になっている
- 自分の成長が望めない(簡単なルーチンワークしか割り振られない等)
これらの場合は、転職によって年収アップも狙えますし、よりよい環境に移れる可能性が高いです。
少しでも気になる場合は、まずは転職エージェントに登録して、担当者に相談してみるのがおすすめです。
本業しながらの転職活動は楽ではありませんが、しんどい環境に身を置き続けてもジリ貧になっていくだけです。
よりよい環境を求めて行動を起こしましょう!
案件を変えてもらう
転職するのは社内の先輩後輩との付き合いもあってちょっと・・・
という方は、社内で別の案件に移動させてもらえるように働きかけましょう。
案件を移動しないで、自力で案件の状況をよくするべく頑張る、というのはおすすめしません。
その理由は大変だし、その割に報われない可能性が高いから。
案件のひどさを伝える
開発部の上司や営業担当など、アサインされていない所属企業の窓口になる人に今の自分の状況を伝えましょう。
言いすぎなぐらいに自分の状況を伝えないと、相手に深刻さは伝わりません。
なぜかというと、窓口になっている人は他にも複数の案件を担当していることが多いためです。
上司や営業担当は優先度付けをして順番に対応をしていくので、状況の深刻さが伝わらなければ、後回しにされる可能性が高いです。
また、その状況に対する対応をどうしたいかについても考えておくべき。
別の案件に移動したいのか、今の案件の関係者に苦情等をして働きかけてほしいのか、次に行ってほしいアクションを明確にしましょう。
そうした方が、上司や営業担当はすぐに行動してくれる可能性があがります。
ここまでして、相談した相手が対策を講じてくれない場合は、転職を視野に入れましょう。
繰り返しますが、余裕がない場合は自分を守ることを優先してください。
【おすすめしません】今の環境をよくするように努める
自力で今の環境を改善するのはかなり難しいです。
理由は、現場内で声を上げても聞き入れてもらえない可能性が高いからです。
自分自身の経験や、営業担当として関わった案件の経験上、いちSEが現場内で騒いでも聞き入れてもらえないケースが多かったです。
現場のプロジェクトメンバーや上長でも、視点が違ったり、自分自身のことで手一杯になっていることが多いです。
↑でも記載した通り、案件外の窓口になっている社員に間に入ってもらうようにしましょう。
診断書を貰って休職するのはデメリットが多い
これは知っておいてほしいのですが、
高稼働や人間関係がうまくいかず、体調を崩したり心が病んでしまい病院で診断書を貰って休職するのは、人生においてデメリットになります。
- 転職活動時に不利になる可能性がある
- 住宅購入時のローン審査に不利になる
転職活動時は、これまでの経歴を説明する際に印象が悪くなります。
将来的にキャリアアップする機会を減らしかねないので、避けたいですよね。
住宅ローン審査については、産業医から診断書を貰った時点で審査時にマイナス評価になる可能性があります。
銀行がローンを組むか審査する際、借金する人に支払能力があるかを見るので、診断書が出た履歴が見られます。
休職すると人生が詰む、ということはありませんが、休職する前にリスクがあることは知っておくべきです。
この記事で書いたことの前の段階で、家族や友人に相談するでもよいです。
そこまで追いつめられる前に、早めに環境を変えるようアクションを起こしましょう。
何故案件ガチャは起こるのか
余談ですが、案件ガチャが起こる理由を営業部視点、開発部視点で整理してみました。
営業部視点
主に派遣、SESの客先案件の場合の話です。
営業はエンジニアの募集情報を収集し、自社のエンジニアのスキルシート(経歴書)を顧客に送ります。
顧客担当者は、スキルシートを確認して、求めるエンジニア像に合えば面談→アサイン、となるのが基本的な流れです。
営業はエンジニアの募集情報として案件の情報を見ますが、正直なところ案件の内情までは把握できません。
なので、エンジニアが案件にアサインして初めて、ひどい状況であることが露見するのです。
特に商流が深い場合はよくこういった状況になることが多いです。
商流が深い案件にしか営業できていない企業の場合は炎上案件に当たりやすい、ということですね。
開発部視点
主に受託案件の場合の話です。
こちらの場合は、イメージしやすいと思います。
- 無茶な要求ばかりしてくる、一度決めた内容を巻き戻してコロコロひっくり返す顧客
- プロジェクトリーダーやプロジェクトメンバーとのコミュニケーションが困難
- 自分の思い描くキャリアパスと全く合っていない
(開発スキルを磨きたいのに、保守案件にアサインされ、枯れた技術しか触れない)
など、客先案件でも言える内容ですが、これだけ案件がこじれやすい要因が存在しています。
案件ガチャは防げないのか
結論としては、完全に防ぐことは無理だが、ある程度ましにはできる、といったところですね。
例えば、営業担当と仲良くなっておけば、いい案件を紹介してもらえることはあります。
が、営業がノルマに追われていれば、エンジニアの能力が多少足りていない案件でも押し込むことも。。。
(実際、営業時代に将来的に顧客から苦情を貰うことを覚悟して、レベルの足りていないエンジニアを提案したことは何度もあります)
自社サービス開発案件は、気心の知れた社員たちと従事出来て雰囲気がいいかもしれません。
が、面倒な上司や、小さい会社なら社長が強烈に口出ししてきて振り回されてしまうかも。。
今の環境がひどいなら、転職することで改善する可能性が高いです。
「こうすれば大丈夫!」という、万人に合う回答はありませんが、
情報を集めて、よいよい環境を求めて行動するのがおすすめです。
まとめ
以上、案件ガチャに失敗した場合の対策、どうして案件ガチャは起こるのか、についての解説でした。
案件には様々な要因が存在するので、理想に近い案件に出会うのはかなり大変です。
良い案件にアサインできるよう、良いガチャ引くために今の環境(所属企業)で良いのか整理するのもよいかもしれません。
ある程度折り合いをつけるのも必要です。
でも、厳しい環境に置かれてしまった場合は自力で解決しないで、周りに頼るようにしてください。