入社前研修がかなり大変って聞いたけど。。。
プログラミング初心者だけど大丈夫かな。。。
IT業界に興味があるけどどんなところかわからない、という方はこんな不安を持っていませんか?
この記事では、IT業界に就職を考えている方向けに、プログラマやSEの仕事について、マイナス面を中心にお伝えします。
こんな方向けの記事になります。
- これからシステムエンジニア(SE)の就活をするかもしれない人、就活・転職活動中の人
- 現場で働くエンジニアの本音を聞きたい方
- システム開発の会社ってこれが普通なの!?と思った新卒1~2年目くらいの人
IT業界未経験で、「プログラミングもしっかり学べます!」と謳っている企業を志望しようとしてる学生、ないしは求職中の若い方の参考になればと。
甘い話ばかりではなく、淡々と、私の経験を含めて現実をお見せします。
ブラックさを自虐したいわけではなく、「こんなはずじゃなかった!」と思う方が少しでも減ればいいなと思っています。
この記事で伝えたいこととしては、プログラミングが苦痛でなければ、未経験でもSEはぜんぜん大丈夫、ということです。
教育に強いかどうかは離職率を確認した方が良い
「当社は研修制度が充実しています!プログラミング初心者でも大丈夫です!」という会社、結構ありますよね。
確かに研修制度は充実しているかもしれませんが、プログラミング初心者でも大丈夫かは疑った方が良いかもしれません。
新卒の3年以内の離職率を確認した方が良いです。
採用担当などに質問してみてください。
私の新卒の同期も、1年で1~2割、3年経つ頃には3割程度は減っていました。
ちなみに、私の1年先輩たちの代は30人ほど入社して、1年後には半分が辞めていました。
無理な大量採用をして教育がちゃんとできなかったらしいですが、これは会社が悪いです。ブラックです。
前職と現在勤めている企業(いずれも社員数が100~300名程度のベンチャー)を見てきた限り、入社1~3年の社員の退職理由は、以下が多かったです。
- プログラミングに向いていない
- 上司による圧力(パワハラ)
- その社員がヤバいやつ
- 自分にその会社が合ってない
どの理由も、それぞれ別の理由に関連しています。
とある後輩社員の話
例えば、新卒で入社してきたとある後輩社員は、プログラミング初心者でした。
研修後もプログラミングができるとは言えない状態のまま実際の案件に参画しましたが、その案件は軽い炎上案件で、その案件の先輩社員があまりフォローできない状態。。。
実装作業を割り振られるも、自力ではどうにもできず。
先輩社員からは「どうしてわからないんだ」という感じの圧力がかかり、耐えられなくなったその社員は退職してしまいました。。。
このケースでは、「プログラミングに向いていない」「上司による圧力」が複合している感じですね。
これまで学校で勉強していたころとは違い、各社員は自分の仕事をするために勤務するので、何でも当然教えてもらえるもの、という意識を前面に出しすぎると危険です。
(当然のことなのですが、たまにそのあたりの認識がない人がいるので、念のため書いておきます)
案件ガチャにも通ずるものがありますね。
退職した社員に問題あったことも
辞めていった社員に問題があったと思う場合もあります。
とある新卒社員が、入社直後に全社員に自己紹介する場で、
定時退社できると聞いたので、この会社に入社しました!
と宣言していました。
入社間もなく、多くの先輩社員はその新人の人柄を理解していないタイミングで、その自己紹介。。
先輩社員たちは気分が良くないです。「仕事する気ないのか」と、おこになります。
その社員は社内で浮いてしまい、その数か月後に退職代行を使って辞めていきました。。。
別の記事でも書いていますが、SEやプログラマはチームとして動くので、チームメンバとのコミュニケーションは大切です。
人付き合いが苦手な人はダメ、というわけではありません。
仕事の上で必要な対話ができればよいのです。
プログラミングは、向き不向きの要素が強い
これまでSE・プログラマで新卒入社してきた人を見てきた所感として、プログラミングに向いていない人が一定数いるように感じます。
プログラミングに向かない人とは、求められた仕様を実現するためのアルゴリズムを実現するための思考が苦手な人を指しています。
プログラミングが苦手な人は、これがいつまでもできないように見えます。
「未経験でも0から教えるので大丈夫!」と就活の際に企業の採用担当者は言っているかもしれません。
実際多くの企業で0から教えてくれます。
が、「誰でもプログラミングが仕事でつかえるレベルで習得できる」かは、別の話です。
入社前研修がある程度がっつりある
会社としては新卒入社した社員にも、なるべく早く戦力になってもらいたい。
そこで、入社前研修と称して入社前に課題を出す会社が多いです。
業種によっては他にも入社前に事前学習を求めるところもあります。
その中でもエンジニア・プログラマは事前学習を課される時間が多いです。
学習時間は大体少ないところで20時間、多いところでは50時間以上、といったところがボリュームゾーンと思います。
これには良い面も悪い面もあります。
- プログラミングに対する不安の軽減
- (研修の内容によっては)同期になる社員とのコミュニケーションが取れる
- 課題の解決を通して、実際の仕事の感じをつかめる
- 時間拘束が多い
- ブラックなイメージ
これを見た方の中には「入社前に給料もないのに時間拘束されるの、ブラックじゃね?」と思う人がいるかもしれません。
ですが、個人的にはこの入社前研修はあった方が良いと考えています。
何故かというと、プログラミングが好きな人、やる気のある人は課題を出さなくても自発的に学習したうえで入社日を迎えるので、プログラミング初心者からすると入社日には更に差がついてしまうからです。
会社側の考え方を掘り下げると、
プログラミングに苦手意識を持ってしまう
→同期でも話についていけずに浮いてしまう
→社内でやっていける自信が出ずに転職
みたいな事態を避けたい面もあると思います。
プログラミングは奥が深いというか、際限なく覚えることがあります。
学習する習慣作りのためにも、未経験の人ほど入社前研修は有用なんです。
就活の前に自分がプログラミングに向いているか確認した方が良い
ここからは、プログラミング未経験の人に向けての話。
プログラマ・SEとして就職活動を始めるにあたって、自分がプログラミングに向いているか確認した方が良いです。
入社前研修を通して自分がプログラミングに向いているか確認する、ではダメ、とは言いません。
が、仮に向いていないとわかった場合に
内定辞退するしかないのか。。。
内定辞退したとして、これから就活しなおしてうまくいくのか。。。
というように、感じる必要のなかったストレスがかかる可能性があります。
事前に確認しておけばそういったリスクを排除できるので、時間があるなら試した方が良いですよ。
最近は無料でプログラミングを学習できるサービスがあるので、
モチベーションさえあればプログラミングの基本的なことを学習することができます。
Progateには無料プラント有料プランがありますが、プログラミングをお試しで触るだけなら無料版で十分です。
業務として必要なことを網羅できている、ということはないですが、プログラミングの概要だけ知る分にはちょうど良いでしょう。
他サイトなどで評判を見るよりも、お金もかからないので「とりあえず触ってみる」くらいの感覚で行動を起こすのがおすすめです。
入社後に自分に合ってないと思ったら
入社後にプログラミングが自分には向いてないと思った場合は、
転職を考えましょう。
3年は在籍しろ、とかいうところもありますが、早く動いた方がいいです。
しんどい場合は、精神衛生的にも行動すべきです。
私自身はこれまで、一つの会社に少なくとも4年以上在籍していますが、それでも会社に合わないと感じる方は動いた方が良いと言い切れます。
いくつか気を付けた方が良いことがありますので、簡単にまとめます。
いずれも現在の会社の在籍期間が短い場合の話です。
プログラマ・SE以外の職種を探した方がよい
プログラマ・SEに向いてないと思っている方が読んでいるかと思うので、「そんなん当たり前だ!」と思うかもしれませんね。
具体的におすすめは営業職。
プログラマ・SEのような専門性はありませんが、逆に言えばほぼすべての会社に営業の仕事はあります。
つまり、一度経験しておくと、転職を考える際に求人を探しやすいということです。
私自身、元からSE職を志向していたので、現在は営業からSE職にジョブチェンジしていますが、営業職に転職するという選択肢を持てる分、幾分か安心感があります。
エージェントを使った方がよい
転職エージェントを使うのがおすすめです。
転職エージェントはいわば転職のプロ。
エージェントにしか回ってこない求人情報があり、その中からあなたに合った求人を紹介してくれます。
また、転職エージェントの担当者によっては企業の採用担当者とつながっていることがあります。
事前に人となりなどを紹介してもらえて話が進みやすい、といったことも期待できます。
ただし、すべて鵜呑みにして転職を決めてしまうのはやめましょう。
給与面や業務の内容など、自分の中で転職するうえで選択の基準は明確にした方がいい転職になりますよ。
まとめ
以上、未経験でプログラマ・SEとして入社する方について、私の経験に基づいた注意点、行動について紹介しました。
もう一度いいますが、プログラミングが苦痛でなければSEは未経験でもぜんぜんおすすめです。
ただ、どうしようもなく合わない方もいるので、就活をする際は自分に向いているか確認するのが良いですよ。